完了形も時制の一致もスッキリ解決
英語ってこんなにヘンな言葉だったのか
「have+過去分詞」が完了を意味するのはなぜだろうか。現在分詞と動名詞の違い、時制の一致の法則とは――従来の文法書では納得できなかったさまざまな疑問を鮮かに解く、目からウロコの入門書!
英語によって認識された世界のイメージをつかむため、英語によって構築された社会を覗くためには、まず「beautiful=美しい」式の解釈をいったん放棄することから始めなければなりません。
英語を日本語との対照の上で把握するのではなく、また、英語を日本語の論理で解釈するのではなく、英語ネイティヴが英語を通して見ている世界をそのまま捉えなければなりません。そしてそれは、わたしたちにとって想像以上に困難なことだと思うのです。――本文より
英語の動詞も「モノ」である――英語の動詞に関して1つの特徴的なのは、動詞がそのままの形で名詞化したり、あるいはその逆が行われたりすることが頻繁にあるということです。play talk swim……等の例を挙げるまでもなく、英語の動詞はそのまま名詞として用いられることが非常によくあります。……
本来、英語の動詞というのは、わたしたちの考える名詞のイメージにかなり近い性質を持ったものではないでしょうか。
例えば、次のような文などは、わたしの発想では絶対に出てこない、珍妙な感じさえする表現です。He gave me a look.「彼は私を見た」
このような英語特有の表現に出くわすと、生徒のほとんどが拒絶反応を示します。
「彼は私にlookをあたえた……?」
ここでは、look(見るという行為)が、まるでHe gave me a camera.などと言ったときのcameraと同じように、まるで具体的な存在物であるかのように扱われているのがわかると思います。――本書より
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