「平成不況」は、なぜ戦後最大級になったのか? この不況を経て日本経済はどう変わるのか? 徹底的な分析と総括の中から、再生への道筋を展望する。 「世紀末不況」を超えて――多少の景気変動が「薄明かり」をもたらしたとしても、戦後からの長い歩みのなかに位置づけるならば、日本経済はいま明らかに「谷底」にいる。だからこそ、いま求められているものは、この「世紀末不況」の徹底的な分析とその総括である。「21世紀」という視点に立って、いまなにが終り、なにが始まろうとしているのかを明らかにしておくことである。そして、見通しの利かないこの「谷底」から、日本経済の「未来」を見通す「論理」を、その「頂き」へいたる道筋を見つけ出すことである。――本書より