西沢書店のおじさんは、平凡な毎日に退屈して、ある日、みんなに笑顔をあたえる怪盗になろうと決心しました。その名は怪盗道化師。そしてぬすんだのは、いじめ・悪い運動神経・ビルの影etc.……。そんなものぬすめるはずないと思うでしょ。けれど、怪盗道化師に不可能はない!怪盗ルパンにあこがれたおじさんと老犬ゴロのゆかいな物語。はやみねかおるのデビュー作、ついに登場! 読者の熱い復刊コールにこたえて はやみねかおるの幻のデビュー作!あの怪盗道化師(ピエロ)が帰ってきた! 「怪盗道化師参上 なんでもぬすみます。ただし―― ・世の中にとって値打ちのないもの ・持っている人にとって値打ちのないもの ・それをぬすむことによって、みんなが笑顔になれるもの れんらく先は西沢書店まで」
1964年、三重県に生まれる。小学校教師となり、クラスの子どもたちを夢中にさせる本をさがすうちに、みずから書き始めた『怪盗道化師(ピエロ)』で、第30回講談社児童文学新人賞に入選。青い鳥文庫「名探偵夢水清志郎」シリーズ、「怪盗クイーン」シリーズ、YA!ENTERTAINMENT「都会のトム&ソーヤ」シリーズ、ノベルス「虹北恭助」シリーズなどの作品がある。『恐竜がくれた夏休み』他で「うつのみやこども賞」を3度受賞。