「大人になんか、なりたくないのに……」成長する体、とまどう心――。はじめての恋に傷つき悩む小松原麻記・11歳 小学5年生の麻記の身の周りに変化がおきはじめたのは、住みなれた団地からの引っ越しが決まった夏休み前。団地の幼なじみで同級生の牧人との間には、うわさの美少女・詩緒里の存在が立ちはだかる。そしていじめにあっているらしい兄・聖とさざ波立つ家族たち。そんな中で、牧人への恋心に目ざめた麻記だったが……。ゆれ動く少女の心を描く。 ●小学上級から