ねずみの夫婦が娘の婿を探し求める「鼠の嫁入」。茶釜に化けたたぬきが活躍する「文福茶釜」。おなじみの二つの昔話が米内穂豊、石井滴水の名画とともに1冊の絵本に。各1940年、1938年刊を現代仮名遣いで復刊。 昭和11年より出版され、昭和の子どもたちを夢中にさせた「講談社の絵本」から、選りすぐりの名作を新編集で復刊! 日本画・童画の大家たちによる本物の絵の美しさ・丹念さをご堪能ください。
1893年、岩手県生まれ。尾竹国観に師事。格調ある絵巻物的な歴史画で知られる。『講談社の絵本』を数多く手がけ、好評を得た。1970年没。
1882年、東京生まれ。鏑木清方に師事して日本画を学ぶ。帝展に入選するなどしたが、その後、絵本や挿絵に力点を移す。軽妙な描写力に定評がある。1945年没。