あどけない微笑の仮面の下に隠された残酷と非情を鮮烈に描き、少年の心の屈折をみごとに抉った表題作「魔少年」、幼児期の異常な体験にメスを入れ、人間の深層心理を追求した「空白の凶相」、人間の善意と悪意を、前途有為な青年と老残の身の上に配し、エンディングに効果を見せる「燃えつきた蝋燭」のほかに、「雪の絶唱」「死を運ぶ天敵」など4編を収録した傑作群。
完全犯罪の座標 傑作短編集
影の分岐 傑作短編集
終身不能囚 傑作短篇集
空洞の怨恨 傑作短編集
姦の毒 傑作短編集
裂けた風雪 傑作短編集