外国の飛行機の進歩はめざましいのに、資力乏しい伊藤音次郎らの苦闘は続く。より高く、より遠くへ、技術は漸進し、飛行艇や無尾翼機の開発に成功。また、音次郎の夢であった飛行機の実用、人間や郵便の空輸も始まる。パイロットでもある著者が、伊藤音次郎を中心に、空翔ける男たちの夢と冒険を描いた一大ロマン。傑作ノンフィクション・ノベル。<全2巻>