現代の碩学が自由に綴る含蓄深いエッセイ集。偉大な学者であり、芸術にも造詣深い著者が、古典について、自分自身の意識の生いたちについて、現代社会の状況について、思うままに語り提言する。ーー〈人間が忙しく走りまわる文明を、高度の文明だとは思いません〉〈対立するということではなくて、相待つということを、もういっぺん考えなければならぬ〉……人類と社会への熱っぽい提言、また古典への深い思い、生き甲斐論、創造的生き方のすすめ、など、現代を代表する知性による、現代人必読の、含蓄深いエッセイ集。
友情 平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」
山中 伸弥,平尾 誠二・惠子
新しい人よ眼ざめよ
大江 健三郎,リービ 英雄
M/Tと森のフシギの物語
大江 健三郎,小野 正嗣
科学と非科学 その正体を探る
中屋敷 均
物語ること、生きること
上橋 菜穂子,瀧 晴巳
辺境図書館
皆川 博子
鎖国してはならない
大江 健三郎
15歳の寺子屋 「フラフラ」のすすめ
益川 敏英
消えた反物質
小林 誠
時間の分子生物学 時計と睡眠の遺伝子
粂 和彦
懐かしい年への手紙
経済学と私
福岡 正夫