「もし盲目なりせば、罪なかりしならん」――スイスの片田舎の一牧師と盲目の少女、牧師の妻と長男の4人の愛情の葛藤を中心に、人間の自由と宗教の戒律の相剋をきびしく追求――自らの時代をもっとも誠実に生きた、巨星ジッド円熟期の名作。 白雪に輝くスイスの田園を背景に、牧師と盲目の少女、牧師の妻と息子の四人の愛情の葛藤を描き、福音書の自由解釈ときびしい戒律との対立を扱った悲劇。今世紀フランス文壇の巨星ジッド円熟期の名作。