身近で意外な橋たちの秘密
橋といえば錦帯橋(きんたいきょう)(山口県岩国市)を思い浮かべる人は多いでしょう。わが国の木組みの伝統を生かした名橋で、迫り持ちというユニークなアーチ構造によって、川の流れを大きくまたぐようになっています。しかし、この苦心の橋も完成後すぐに流失してしまいました。そこで当時の架橋技術者は、橋脚の石組みと川底の石張りに独自の工夫をこらしました。錦帯橋をその後300年も「不落の橋」とした秘密は、実は、石組みのつぎ目に鉛を流しこんだ戦艦のような橋脚と、一面に敷きつめた川底の石張りにあったのです……。
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