「脳と心の時代」が始まった! 人間と他の動物を区別している精神活動は、神秘なものとして長い間、自然科学の対象になりにくかった。しかし、分子生物学の発展や、ポジトロンCTなどの新しい装置の進歩によって、脳の活動が分子レベルで具体的にとらえられるようになり、いまや“心を視る”ことが可能になりつつある。人間の知・情・意は、脳内神経のどのような活動に土台を置くのか、ストレス病・精神病はどのような物質的背景によるのかなど、始ったばかりの「脳と心の時代」の最前線を紹介する。