不思議な冷たい雪の世界、「ヤッホー・ホイホー」という言葉とともに、あちらから、こちらから集まってくる森にすむ動物や、精霊たち。いったいどこへ向かっているのでしょう。リズムをとって輪唱したくなるようなアイヌのことばと、プリミティブな迫力のある絵とが一体となって、生命感あふれる世界が展開します。フィナーレへむけ、熱く熱くヒートアップ! 最後には大きな絵がみられるしかけつき。
スズキコージ 1948年、 静岡県生まれ。1987年に「エンソくん きしゃにのる」(福音館書店)で小学館絵画賞、1988年「ガラスめだまときんのつののやぎ」(福音館書店)&1989年「やまのディスコ」(架空社)で絵本にっぽん賞、2004年「 おばけドライブ」(ビリケン出版)で 第35回講談社出版文化賞絵本賞を受賞、2007年 浜松市、浜松ゆかりの芸術家受賞、2008年、「旅ねずみ」(金の星社)で第22回赤い鳥さし絵賞を受賞。2009年「ブラッキンダー」(イーストプレス)で第14回日本絵本賞大賞を受賞。創作絵本、画集、マンガ、映画や演劇のポスター、舞台装置や衣装、店の看板やマッチ箱、壁画など、その才能は止まるところを知らず、多くのファンを持つ。
絵本・美術評論家、作家、絵本学会会長。ちひろ美術館(東京・安曇野)常任顧問。信州自遊塾塾長。1951年東京に生まれる。東京芸術大学美術学部芸術学科卒業。母は絵本作家のいわさいちひろ。文を担当した絵本に『白い馬』(東山魁夷・絵 講談社)『りんご畑の12か月』(中武ひでみつ・絵 講談社)などがある。