村上しいこのパワフル絵本、第3弾! 今度は、一目ですっぱ~くなる、“梅干し”をめぐるお話です。 毎年、縁側で梅干しを漬けるおばあちゃん。そのようすを、すぐそばにいる「わたし」がながめています。 「もう、たべられる?」「まだだよ まだだよ」 ふたりのそんなかけあいと、めぐる季節の先に、とっておきのおいしいひとときが――。今の時代、つい忘れがちな、待つことの楽しみを思い出させてくれます。
作●村上しいこ三重県生まれ。『かめきちのおまかせ自由研究』(岩崎書店)で第37回日本文学者協会賞、『れいぞうこのなつやすみ』(PHP研究所)で第17回ひろすけ童話賞を受賞。講談社では、絵本『これ、もっていき』(伊藤秀男・絵)、『おおあたりぃ~』(かつらこ・絵)、幼年童話では『体育館の日曜日』をはじめとする「学校の日曜日」シリーズ(田中六大・絵)など。
1968年、兵庫県生まれ。絵描き、イラストレーター。作品は、「ろうそくいっぽん」(小峰書店)、「イモムシかいぎ」(小学館)、『ねこのピカリとまどのほし』(あかね書房)など多数。朗読会や絵本づくりワークショップ、版画教室なども開催している。