四谷の料亭「甚七」の看板娘河内さやかは明るくおきゃんな22歳。旅先のハワイで書道界の御曹子相馬浩司と出逢い、星降る浜辺をデートする。だが、高鳴る心に冷水を浴せるように浩司は「君、男として、僕の友達にならないか」と提案するのだった。――適齢期の揺らぐ娘心を爽やかに描く可憐な愛のロマン。