関ケ原合戦のおり、千数百名の軍兵の血を吸って落城した伏見桃山城。その床板を使った洛北の禅寺・獣林寺の血天井を学術調査中、ルミノール鑑定にひときわ青く燃えたって発見された、新しい血の斑痕……歌舞伎の魔に挑み、燃え朽ちていった魂の咆哮を描く表題作のほか、「ニジンスキーの手」「禽獣の門」「殺し蜜狂い蜜」の阿片的魅力の代表作3篇も収めた、伝奇ロマン傑作小説集。
川向うの白い道
白川 渥
猫弁と幽霊屋敷
大山 淳子
猫弁と狼少女
純銀のマテリアル
吉原 理恵子,蓮川 愛
破蕾
雲居 るい
マギの恋
石坂 洋次郎
起終点駅
桜木 紫乃
禁猟区(上)
丹羽 文雄
猫は抱くもの
染められた感情
夜ひらく谷
若杉 慧
霧