坂の向うの空で沈みかけていた、大きな夕日。また、鈍い白い光が漂うその下にあった、夕暮の野原。幼年期に見た、この赤と白のふたつの夕暮とは、何だったのだろう? 幼年期から成年期にかけて想起された心象風景や体験、あるいは人々の印象などを、独得の感性と語り口で構成した、余韻ゆたかな好エッセイ集。
詩とダダと私と
街角の煙草屋までの旅
人工水晶体