東京で金をつくっては、パリで若い男と恋愛する、麻由子。アメリカ帰りのデザイナー・美香。銀座でクラブを経営する、真紀とまどか。女たちの生活は、自由で華やかだ。物語は、麻由子の5度めのパトロン探しから始まるのだが、華やかさの陰に滲む孤独を追って、人生の表裏を描く。ほかに、不気味な味の短編「木枯しの女」を併録。