街角まで歩いてきて、急にひょいとコートでも脱ぎすてるように、いのちを脱ぎすててゆく、それが死ぬということ……。腰をすえて生き死ぬことの重みをまじまじと見つめ、ときにそのいとしさを青空のようにのぞかせて、読むものの胸に痛いほどの共感を呼びおこす。そんな表題作と「かにやまびこ」「雁の運ぶ木」「冬のヤイカテカラ」「花」ほか一編収録。
とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起
伊藤 比呂美
家庭用安心坑夫
小砂川 チト
鳥がぼくらは祈り、
島口 大樹
ケチる貴方
石田 夏穂
我が手の太陽
石の聲 完全版
李 良枝
青木きららのちょっとした冒険
藤野 可織
あした、弁当を作る。
ひこ・田中
去年の今日
長島 有里枝
その音は泡の音
平沢 逸
ブラックボックス
砂川 文次
所有論
鷲田 清一