内容紹介
弾正宮を喪い、人の世を「夢よりもはかなき」ものと観じ、頼りない式部の心に、四月(うづき)青葉の頃、弟宮帥(そち)宮との恋が始まる。「あやしかりける身のありさま」と嘆く身も、五月雨、七夕、紅葉やがて雪の頃と季節が移り、交わす心持も深まる。南院に迎えられるまで十ヵ月余の恋の哀歓を、贈答歌を骨子につづる。黒川家旧蔵の寛元本を底本に、「和泉式部日記は藤原俊成の作」とする川瀬一馬氏の校注になる「日記」。
製品情報
製品名 | 和泉式部日記 |
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著者名 | その他:川瀬 一馬 |
発売日 | 1977年10月28日 |
価格 | 定価 : 本体369円(税別) |
ISBN | 978-4-06-131406-1 |
判型 | A6 |
ページ数 | 191ページ |
シリーズ | 講談社文庫 |