名もなき民衆の声なき希求と願望をこめた伝統民話を素材とし、未来への指向を含む現実のテーマとして作品化し、不朽の国民文学にまで高めた著者の民話劇と朗読用作品の代表作を新編集。「彦市ばなし」「龍が本当に現れた話」「陽気な地獄破り」「山の背くらべ」「女工哀史」「花若」など。 表題作のほか「彦一ばなし」「竜がほんとうに現れた話」「陽気な地獄破り」「山の背くらべ」「女工哀史」「花岩」「えんま大王の大しくじり」など、不朽の民話劇と朗読用台本の名作を収録。