恐龍を滅ぼした真犯人をつきとめた…… 約6500万年前、それまで栄華を誇っていた恐龍をはじめ、70パーセントを越す生物が地球から姿を消した。進化史上最大の謎とされるこの“大絶滅”の真因を探って、これまで多くの学者たちが、さまざまな説を展開してきた。恐龍たちは徐々に滅んだのか、突発的な事件によるものか? あるいは、進化論的にみた不適応のためか、気候変動によるのか……。この本は、そうした従来の諸説を批判的に検討しつつ、微惑星の地球衝突というショッキングな仮説を提起し、その可能性を多方面から実証的に検証する。