この本では、いくつかの、例外的な釣魚も紹介しているが、それはあくまでも例外であって、本旨は、魚を釣るうえに必要な科学的知識の探究におかれている。深海魚とか、ヤツメウナギとか、興味ある魚類は多いが、あくまでも「釣りの科学」に徹して、とりあげる魚類は、釣りの対象魚にしぼっている。これを契機に、日本の釣魚学がさかんになることをわたしは願っている。 (本書「釣魚学とはなにか」より)