内容紹介
弁証法は、社会の原理を鋭利にそして的確に解明していく。矛盾とは? 否定の否定とは? ……難解といわれがちな唯物弁証法。本書では、科学的研究の武器として弁証法を捉え、かつ、身近な話題を例にとりながら、平易に解説し、その核心をつく。(講談社現代新書)
弁証法は、社会の原理を鋭利にそして的確に解明していく。矛盾とは? 否定の否定とは?……難解といわれがちな唯物弁証法。本書では、科学的研究の武器として弁証法を捉え、かつ、身近な話題を例にとりながら、平易に解説し、その核心をつく。
科学的方法を求めて――人生は未知の世界への旅行です。さきのことはわからないとか、一寸さきは闇だとかいいますが、何か正しい方向を知るための羅針盤のようなものはないでしょうか?問題の解決にあたって、誰もが手びきとするのは過去の経験です。自分はかつてこうやって成功したとか、誰々はこうやって失敗したという事実をしらべて、こうするのはよくなかろう、こうしたらうまくいくだろうと、その方向ややり方を工夫します。でもそれだけしかないでしょうか? もっと科学的な方法はないものでしょうか?わたしは自分の社会科学の研究に弁証法を使ってみて、それがどんなにすばらしい武器であるかを実感することができました。――本書より
目次
- ●世界のありかたをどう見るか
- ●世界は弁証法的な性格をもっている
- ●弁証法はどのように発展してきたか
- ●古代ギリシアからヘーゲルまで
- ●ヘーゲルからマルクスへ
- ●「対立物の相互浸透」とは
- ●認識論と弁証法
- ●「量質転化」とは
- ●「否定の否定」とは
- ●矛盾とはどういうものか
製品情報
製品名 | 弁証法はどういう科学か |
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著者名 | 著:三浦 つとむ |
発売日 | 1968年09月16日 |
価格 | 定価:1,100円(本体1,000円) |
ISBN | 978-4-06-115559-6 |
通巻番号 | 159 |
判型 | 新書 |
ページ数 | 316ページ |
シリーズ | 講談社現代新書 |