ミステリーのプロが選んだ2005年最高傑作14篇
日本推理作家協会賞短篇部門本年度受賞作
平山夢明「独白するユニバーサル横メルカトル」収録
推理作家なら誰でも、すぐれた短篇ミステリーを書きたいという願いを強くもっている。が、それはもしかすると、すぐれた長篇ミステリーを書く以上に困難な作業である。努力では決してカバーできない、アイデアが“降臨”するための運もまた、作者には必要だからだ。この本におさめられているのは、いずれも日本推理作家協会が認めた、すぐれた短篇ミステリーばかりである。芸と技と思考と思想、そしてアイデアの“降臨”を得た作者の運を、存分に楽しんでいただこう。――(日本推理作家協会理事長・大沢在昌)
平山 夢明――「独白するユニバーサル横メルカトル」
明川 哲也――「影屋の告白」
古川日出男――「マザー、ロックンロール、ファーザー」
田中 啓文――「挑発する赤」
伊坂幸太郎――「死神対老女」
北森 鴻――「鬼無里」
道尾 秀介――「流れ星のつくり方」
三崎 亜記――「バスジャック」
石持 浅海――「Rのつく月には気をつけよう」
連城三紀彦――「白雨」
米澤 穂信――「シャルロットだけはぼくのもの」
遠藤 徹――「壊れた少女を拾ったので」
森谷 明子――「糸織草子」
あせごのまん――「克美さんがいる」
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