芥川賞作家から官能小説作家へと進んだ大ベテランが描く、色香溢れる評判の、あたし小説ーーあたし、五十男の小商人の旦那のお妾ぐらし。十日もアレをしないと、あたしダメなんです。それで旦那、あたしの浮気封じに和合寺にいってこいって言うんです。お寺であたし裸にされて、アソコを紅筆でなぞられて鋳型の弁天様にいれられたんです。そこで何十人もの男にアレをされるんです……。高貴な女性、花蝶院様と山芋掘りにいって二人とも穴の中にお尻を出したまま落ちてしまったんです。男の人が次々にあたしたち二人を……。あたし、からだが燃えてどうにもならないんで、男買いに陰間茶屋にいったんです。そこで紅毛陰間にあって……。<上下巻>
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