ある日、突如として愛犬に噛みつかれ、親しかった同僚からは腫れ物扱いをされ、結婚を誓った恋人までもが自分のことを忘れてしまう。 ありふれた、しかし満ち足りた生活を送っていたはずの塾講師・赤羽翼の生活は、ノーウェアマン症候群――罹患者と接触した人物は、彼との記憶をいつしかすべて失ってしまう――によって一変する! 果てなき孤独と一筋の光をめぐる堂々たる物語を紡ぎ上げ、星海社FICTIONS新人賞を3年ぶりに制した驚異のストーリーテラー&ページターナー、朝倉ユキト。ここに鮮烈デビュー。
作家。帯広畜産大学卒業。本作で第16回星海社FICTIONS新人賞を受賞し、デビュー。
イラストレーター。1994年生まれ。装画を担当した作品に、『君の膵臓をたべたい』『我もまたアルカディアにあり』『記憶屋』『The MANZAI』など多数。