恋愛とは人を狂わせる病気だ。
この世で最もたちの悪い呪いだ。
虚言癖をもち、自分勝手で、我が儘で……。破滅的な可愛さのピンク髪の元彼女・遙香(はるか)と別れた僕。
あと僅かの時間で哀しみも想い出に変わる――そんな僕のもとに訪れた三ヶ月ぶりの遙香からの電話は、僕たちふたりにとって、傷付けあうだけだった恋がまだ続いていたということを、唐突に告げた。
デビュー作『エレGY』と対をなす“自伝的恋愛小説”のもうひとつの傑作を、横槍メンゴの描く甘く切ないイラストと共に、装いも新たに星海社文庫化。
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