人類の“天敵(虚空牙)”と戦う力を持つ「虚人」こと超光速空間機動兵器(ナイトウォッチ)試作十四号 “ヴルトムゼスト”の操縦士(コア)、鷹梨杏子(キョウ)。太陽系外縁空域にただ一人生存する彼女の心の平静のためだけに成立した「この」世界を襲った、味方のはずの人類連合軍。謎に満ちた彼らの強襲を迎え撃つキョウを待ち受ける“天敵(虚空牙)”。混迷の果てに少女が選ぶのは平穏なる終末か、暗闇の未来か? 上遠野浩平が描く青春SFの金字塔、“ナイトウォッチ”シリーズ第三弾。
わたしは虚夢を月に聴く
ぼくらは虚空に夜を視る