明治日本の面影
一度(ひとたび)愛し棄て去った土地をふたたび訪ね、無傷でいることはできない。なにかが失われていた。……その不在こそが私の胸中の漠たる悲哀の源なのだ。──出雲をはじめ横浜、京都など日本各地を旅した八雲。そこで出会った様々な人々と風土に、八雲は来日当初とは異なる新たな印象を抱いた。激しい近代化の波の中で失われゆく明治日本の気骨と抒情を、深い愛惜の念で綴った感性あふれる名作品集。
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