孤独を生きぬく

著:イシドロ・リバス 装画:久里 洋二 装丁:杉浦 康平 装丁:谷村 彰彦
定価:704円(本体640円)

なぜ、自分の欠点ばかりを気にするのですか。どうして、そんなに小さな殻にとじこもっているのですか。人は、絶対的で無限の愛を求めるあまりに、不完全な愛を拒んでしまいがちです。自己嫌悪を越え孤独の深みから自己を解き放ち、欠点つきの自分、ありのままの自分を表現しつつ共に分かち合うことによってこそ、本当の愛と信頼が生まれてきます。1人では、けっして幸せになれないだけでなく、本当の自分にもなれないのです。

2つの狐独――ロンリネスは寂しい感じにとどまりますが、ソリチュードは1人でありながら、かえって多くの深い喜びや静かな安らぎや安定感を与えてくれるものです。現代人の多くの不安と寂しさは、ソリチュードの時間がほとんどないところからくるのではないでしょうか。ロンリネスに悩むから仲間を求めますが、しかし本当のロンリネスになるのは仲間がいないからではなく、心の底からの本当のコミュニケーションが足りないからです。いつも他人と共にいてソリチュードがないから、本当の自分を失って、本当の自分を分かち合うことができなくなってしまいます。一言でいえば、ロンリネスになるのはソリチュードがないからです。――本書より

孤独を生きぬく

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