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修羅の華―辰吉丈一郎がゆく

凄いのん、やるから――魂まで痺れるノンフィクション! 辰吉丈一郎の腫れた瞼の裏側には、新たなる「人生の景色」が浮かび上がっている……。

●その夜、わたしは電話で彼と話すことになる。開口一番、こう告げられた。
「ワタセさん、ぼく、やめんよ。……だから、ちゃんと見とってください。きっと凄いのん、やるから」
……再起の意志は、捨て身の危うさをも孕んでいるように感じられた。凄いトレーニング、凄い試合、凄い生き方……。辰吉丈一郎の腫れた瞼の裏側には、新たなる「人生の景色」が浮かび上がっている……。――(本文より)