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小中学校で発達障害に気づいて・育てる支援ガイド

【豊富なケーススタディで適切な支援を読み解く】

不登校、いじめ、校内暴力は、今や学校現場における大きな問題です。文部科学省も教育委員会も学校の先生方も、一生懸命解決に取り組んでいますが、年々数字は増えていくばかりです。

一つひとつに取り組むことも大切ですが、これらの難題はそれぞれ別のものではなく、根はひとつと考えられないでしょうか。もしかしたら、それは発達障害の子どもたちが、学校という社会的環境に適応できずに苦しんでいる姿かもしれません。すべてがそうだとは思いませんが、かなりの部分であてはまるのではないかと考えたとき、基本となる対応策が見えてきます。それは発達障害への支援であり、特別支援教育のさらなる充実です。

現在、先生方は、通常の授業の中で特別支援教育を行っています。発達障害の特性が強い子どもたちも、そうではない子どもたちも含めて対応していかなければならないのです。その先生方にもっていただきたいと思うのが2つの視点です。2つの視点とは発達障害の特性を把握する視点と子どもたちの行動を分析する視点です。この2つの視点を併せもって子どもを見たときに、本当に必要な支援は何かが見えてくるでしょう。(まえがきより)


【こんなケースにどう対処したらよい?】
●授業で叱られたことがきっかけで不登校
●登校してもなかなか教室に入れない
●席を離れて立ち歩いたり、教室を飛び出したりする
●すぐに「うるせえ」などと暴言をはく
●音楽など専科の先生に反抗的で授業が進まない


【本書の内容構成】
第1章 不登校と暴力的言動が増えている
第2章 発達障害の基礎知識をもとう
第3章 障害を個性に変えるために
第4章 支援には2つの視点をもって
第5章 不登校には、子どもの状態に合わせた支援を
第6章 暴力的言動には、複数の特性への対応を
第7章 さまざまな困難例に向き合う