「ポピュリズムと欧州動乱」既刊・関連作品一覧
- 電子あり
格差、難民問題を解決できず、党派争いを繰り返す既成政党。その一方で、トランプと同じように「国益第一」を掲げ、国民の不満・不安を吸収して大きく成長してきたポピュリズム勢力。すでに一過性のブームという段階を超え、政権を担える実力を蓄えつつある。 目前に大統領選挙を控え、ルペン・国民戦線の躍進に揺れるフランスを中心に、歴史の転換点にいるヨーロッパのいまを描き出す。
イタリア・オランダ、そしてフランス。
ポピュリズムの波はヨーロッパを覆い尽くすのか?
格差、難民問題を解決できず、党派争いを繰り返す既成政党。
その一方で、トランプと同じように「国益第一」を掲げ、
国民の不満・不安を吸収して大きく成長してきたポピュリズム勢力。
すでに一過性のブームという段階を超え、
政権を担える実力を蓄えつつある。
ポピュリズム勢力は、反イスラム主義、反EUのみならず、
プーチン・ロシアとの密接な関係、
強権的な政治手法も共通点としてあげられるだろう。
そんな彼らが政権を取ることは、ヨーロッパの政治・経済地図のみならず、
ヨーロッパが戦後守ってきた自由・寛容・民主主義といった価値観も
変質することにつながるだろう。
目前に大統領選挙を控え、ルペン・国民戦線の躍進に揺れるフランスを中心に、
歴史の転換点にいるヨーロッパのいまを描き出す。
【目次】
はじめに
第一章 イスラム過激派の世界から
第二章 『服従』の共和国
第三章 デカダンスの十年、迷走の四十年
第四章 先細りする外交大国
第五章 国民戦線はなぜ台頭したか
第六章 マリーヌ・ルペン権力への道
第七章 悪魔は本当に去ったのか
第八章 分断、排除、ノスタルジー
第九章 ワシントン・パリ・モスクワ枢軸
第十章 混迷の春
第十一章 ロシア色に染まるフランス