「すごいぞ! 甲子園の大記録(児童)」既刊・関連作品一覧
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小学生時代から花巻東高時代の活躍までを振り返った大谷翔平選手のインタビューを丸ごと読めちゃう! 大谷選手が高校時代につくった「目標達成シート」も大公開!! 「だれも到達していない段階まで登りつめたい」その思いを実現するためのステップアップを徹底解説します。
高校野球ほど日本人に愛されているスポーツイベントはありません。本書では、小中学生たちにぜったい知っていてほしい感動の瞬間を、文章と写真と図表で再現します。「記録達成」の裏には、感動ドラマあり! 読み応えがたっぷりです。
【はるかなる甲子園】
1915年8月、大阪府の豊中球場に全国から10校が集まり、全国中等学校優勝野球大会が行われました。中等学校はいまの高校に当たります。
これが全国の高校野球の頂点を決める大会のはじまりでした。それ以降、戦争での中断はありましたが、高校野球は100年の歴史を歩んできました。1924年に開催地が兵庫県の阪神甲子園球場に移り、大会はやがて「甲子園」と呼ばれるようになります。
現在、春の選抜高校野球大会、夏の全国高校野球選手権大会の予選には、全国から約4000校およそ17万人の野球部員が参加しています。
それらの選手たちがめざすけわしい頂が、甲子園なのです。
甲子園球場のグラウンドに立てる高校球児はごく一部。予選も本大会も負けたら終わりのトーナメント戦です。それだけに、1球、1点、1勝にすべてをかける選手たちの、真剣勝負がくりひろげられるのです。
1957年、夏の甲子園でノーヒットノーランを達成した王貞治(早稲田実)は、こう言いました。
「いままでの僕の記録はみんな、耐えることでつくられてきたんです」
2012年、高校生最速の球速を記録した大谷翔平(花巻東)は、こう語りました。
「記録は自分にとってはげみになるものです。他人に対する影響力があるし、後世にまで残るので、活力にもなります」
この本では、2016年春までに行われた春2231試合、夏3250試合、全5481試合から生まれた記録をとりあげています。
名選手たちの圧倒的な記録。ひと夏の輝きが生んだ記録。途方もない時間をかけて積みかさねた記録……。
重さ約145gの白球には、球児たちの思いと、100年を越える長い歴史がつまっています。その熱いドラマを受けとめてください。
さあ、プレイボールです。 ――「まえがき」 より