「釜石の夢」既刊・関連作品一覧
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2015年春、2019年日本ラグビーワールドカップの開催地が発表。釜石はその決定地の筆頭として全世界に発信された。スタジアムの建設地は、中学生・小学生が全員助かり「釜石の奇跡」とも言われた釜石の沿岸・鵜住居である。同時に鵜住居は多くの尊い人命も失われた。震災の現実、復興の困難とラグビーワールドカップ実現への道を現場から描く。日本ラグビー協会理事・平尾誠二氏、人気ミステリー作家・堂場瞬一氏推薦。
2015年春、2019年日本ラグビーワールドカップの開催地が発表。釜石はその決定地の筆頭として全世界に発信された。スタジアムの建設地は、中学生・小学生が全員助かり「釜石の奇跡」とも言われた釜石の沿岸・鵜住居である。同時に鵜住居は多くの尊い人命も失われた。被災地の気仙沼出身で、著名ラグビーライターの大友氏はその誘致の大きな力となったスクラム釜石のメンバー。震災の現実、復興の困難とラグビーワールドカップ実現への道を現場から描く。
釜石開催は復興のシンボル。未曾有の困難を乗り越えた人々の姿を全世界に伝えよう。―日本ラグビー協会理事、元・日本代表監督 平尾誠二
”バックアップ”と”フォロー”。震災復興のフィルターを通じ、ラグビーの本質「献身」を教えてくれる一冊だ。―作家 堂場瞬一
―著者・大友信彦より―
「身の丈に合ったスタジアムを」
これは本書に何度も登場する言葉です。人口36000人の、震災で深く傷ついた小都市に相応しいスタジアムとは? 釜石に住む人たちや釜石を応援する人たちは、立場の違いを越えて、スタジアムの姿を、スポーツイベントの意味を、さらに地域のアイデンティティとは何かを考え、理想の姿を見つけるために議論を重ねていました。次世代に負債を残してはいけないけれど、未来への希望は必要。市民は不自由な暮らしの中で未来を思い、行政は市民感情を気遣い、対話を重ねて合意点を探す。その双方の姿勢に感銘を受けました。実際はすべてがきれいごとで済むわけではないにしても、本書の校正作業をしている時期に国政の焦点にまで発展した新国立競技場問題とは対照的なプロセスだと思います。(中略)本書で紹介した人々の姿や行動が、一人でも多くの方が東北を、釜石を訪れてくれるきっかけになれば幸せです。