「霧の橋」既刊・関連作品一覧

霧の橋

時代小説大賞(第7回)受賞作。 迫りくる黒い陰謀の影!刀を捨て商人になった男の身に甦る武士魂。選考委員会満票の秀作。 【選評より】 ●尾崎秀樹氏――いちばん文章に破綻が少なく印象に残った。 ●津村陽氏――結末まで書ききった筆力には、前途を期待することができる。 ●半村良氏――武士社会と町人社会の対比とともに描かれる、大企業に抵抗する中小企業の姿が現代へ投影されて、興味ある作品にしあがっていた。 ●平岩弓枝氏――今後も期待される一人の作家が誕生したことは間違いない。 ●村松友視氏――随所に見事な描写があり、この作品が受賞するのだろうと言う予感をもって選考委員会に出席した。