「摘出」既刊・関連作品一覧

  • 電子あり
摘出

脳死、臓器移植に迫る衝撃の書下ろし長編医学サスペンス。 松浪和夫さんは、乃南アサ、宮部みゆき、高村薫、帚木蓬生、天童荒太氏らの逸材を輩出した、日本推理サスペンス大賞の同窓生である。しかも、デビューしたのが20代半ばと、抜群に若い。当時のわたしの選評、「才能のきらめきは1番」「今後かならず出て来る人」は、間違っていなかった。昨今話題の、脳死をテーマにしたこの作品も、綿密な取材と巧みなストーリー展開に裏打ちされた快作で、今年後半の大きな収穫といえよう。──逢坂剛