「銀閣建立」既刊・関連作品一覧

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銀閣建立

この身が滅んでも、何百年の命を得るものを建てる!先の将軍・足利義政のためでなく、己のために。

松本清張賞作家の気鋭が放つ書き下ろし時代長編。

応仁の乱で疲弊した京。のちのちまで残る、そういうものを建てたい。身が滅んでも、建物は残る。自分が生きてきた証として。木材の見立て。設計図を描いて、墨打ちをする。壁塗りや屋根葺きについても完璧でなければならない。そう考えた番匠・橘三郎右衛門は、棟梁として心を傾け、技の限りを注いで銀閣の造営にかかわった。