「蓮は泥の中で育ちながら、泥に染まらない」既刊・関連作品一覧

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蓮は泥の中で育ちながら、泥に染まらない

人は心の持ち方で、仏にもなり悪魔にもなりえる。ただ黙々と働くことで、他人の利益になる。このような働きが人の心に宿ればいまよりずっと住みやすい世の中になるのです。千二百六十年の歴史に培われた奈良・東大寺北河原公敬別当の教えと智恵が、悩める現代人に必ず生きる力を与えます。


人は心の持ち方で、仏にもなり悪魔にもなりえる。
ただ黙々と働くことで、他人の利益になる。このような働きが人の心に宿ればいまよりずっと住みやすい世の中になるのです。千二百六十年の歴史に培われた奈良・東大寺北河原公敬別当の教えと智恵が、悩める現代人に必ず生きる力を与えます。

何も言わない蓮ですが、人の生き方、あり方について示唆しているように思うのです。嘘と偽りと貪りに満ちた世の中で、「どうせ汚い世の中なんだから」と汚濁に染まるのか、それとも嘘と偽りと貪りはあろうとも、それに浸り切らず、美しい香しい花を咲かせるべく努めるのか。どちらにも道は開けています。選び取るのは自分です。それが試されています。
――<「本文」より>