「母ちひろのぬくもり」既刊・関連作品一覧
ちひろの絵にはやさしさと愛に満ちた子どもの姿が!!
平和を願い、子どもを愛し、1人の芸術家として生き抜いたいわさきちひろ。若き日の母、アトリエの母、絵のなかの母──息子が語るちひろの絵の思い出。
「母いわさきちひろとは3度の出会いがあったと思う。もちろん最初は僕がこの世に生まれ出たときである。母親と子どもとしての出会いだった。2度目は高校生のころ、初めて1人の芸術家として母を認識した時期である。3度目は母が亡くなって3年たった26歳のとき。戦争中疎開していた松本市の家から終戦直後の日記が発見され、その日記のなかでぼくは同い年の母と出会った」──本文より抜粋