「物書同心居眠り紋蔵」既刊・関連作品一覧

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物書同心居眠り紋蔵

人生の哀歓をつづる“窓ぎわ同心”捕物帳! 物書同心・藤木紋蔵は、勤務中に不慮の死を遂げた父にかわって、15の歳に南の御番所に採用された。勤めはじめて間もなくだった。御用部屋でこくりこくりとしはじめた。紋蔵は所構わず居眠りするという奇病の持ち主だった。そうとばれ、馘首(くび)になりかけた。親父は不慮の死を遂げている。馘首にするのはしのびない。されど外へ出すと世間に恥をさらす。というわけで、紋蔵は内勤の例繰方(れいくりかた)に配属された。以来およそ30年──。鬢(びん)に白いものが混ざりはじめたいまも、紋蔵は薄暗い例繰方の部屋に閉じ込められたきりだが、どういうわけか、次から次へと事件に巻き込まれていく。