「貧乏人は家を買え!」既刊・関連作品一覧
これからますます経済状況が厳しくなる中、私たちはどのように資産を蓄え生活防衛をしていけばいいのでしょうか。今までさまざまな資産形成法が書かれてきましたが、それらは資産を個人のものとするのが暗黙の大前提でした。しかし現実はどうでしょう。しっかりした仕事や時間がないと実行するのは困難ではないでしょうか。資産形成以前に収入がなければ手も足も出ないのです。
本書で著者は「資産は本当に個人のものか?」と考えます。この呪縛から解き放たれた瞬間、資産というものを見る目からウロコが落ちるはずです。一般個人にとっては新しい発想ですが、実は資産家たちが代々家族間で密かに伝えてきたお金との付き合い方・増やし方を一般に応用する形で、これからの資産形成法を伝授します。
家はモノでも負債でもありません。家はお金を育てる器です。
成り上がって成功した人は、「貧乏は再生産される」という簡単な事実に気づいているのです。キャッシュだけではつい浪費してしまうかもしれないが、家になっていれば知らないうちにキャッシュがなくなってしまうことはない。貧乏の再生産を回避するために、かれらはこぞって不動産を買うのです。しかもなるべく若いうちに。
2000年代前半に大ヒットしたロバート・キヨサキ『金持ち父さん 貧乏父さん』は、自宅の家を負債とみなし、それをいかに軽くするかを考える一方で、小さな物件から始めて活発に不動産取引して収入を上げることを資産形成のカギだと説きました。しかしこの方法は、不動産価格の上昇局面でしか有効ではありません。また、家を負債とみなすのは、購入費を借金して金利が発生するためです。しかし金利がなければどうでしょう。他人の不動産を他人に転売するのではなく、自宅を家族内で取引したらどうでしょう。家は負債ではなくなるのです。
<著者紹介>
加瀬恵子(かせ・けいこ)表参道不動産株式会社代表取締役社長。高級不動産仲介・コンサルティング業の傍ら、「女性の不動産」「独身男性向け不動産」「富裕層向け不動産」「アラサー、アラフォー向け不動産」など、日本人のライフスタイルと不動産を結びつける提案をする。著書に『賢い女は家を買え!』(誠文堂新光社)、『プロが教える年収300万でも表参道に家を買う――財産を作れる人作れない人』(幻冬舎)がある。