「藤田嗣治「異邦人」の生涯」既刊・関連作品一覧

  • 電子あり
藤田嗣治「異邦人」の生涯

私が日本を捨てたのではない。日本に捨てられたのだ

日本近代美術史最大のタブーに挑む傑作評伝!

華麗な伝説に彩られたエコール・ド・パリの寵児は、帰国後なぜ「戦争画のスター」となったのか? 戦後フランスに帰化し、二度と日本に帰らなかったのはなぜか? 独創的芸術の変遷、苛酷な運命、そして魂の彷徨。未公開資料を駆使して「巨匠の真実」に迫る!

私の体は日本で成長し、私の絵はフランスで成長した。(中略)
今や私は日本とフランスに故郷を持つ国際人になってしまった。私には2カ国ながら懐かしいふるさとだ。私はフランスにどこまでも日本人として完成すべく努力したい。私は世界に日本人として生きたいと願う。それはまた、世界人として日本に生きることにもなるだろうと思う。
―藤田嗣治、40代のことば―