「随筆三国志」既刊・関連作品一覧
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流行りの梁父吟(ロカビリー)が大好きな諸葛孔明は当時のアプレ・ゲール! 強靱なレトリックと博覧強記で縦横に古典を論じ、同じく乱世の修羅にある現代の貌を浮き彫りにする花田流三国志論。戦争中に書かれた比類なき抵抗の書『復興期の精神』から最後の著作『日本のルネッサンス人』まで首尾一貫、転形期の人間像を描き続けた花田清輝が、三国志に託して今の世界を、さらに歴史の未来を透視する知的興奮に満ちた1冊。
諸葛孔明はロカビリアンだった!?
破天荒な花田流三国志論
流行りの梁父吟(ロカビリー)が大好きな諸葛孔明は当時のアプレ・ゲール! 強靱なレトリックと博覧強記で縦横に古典を論じ、同じく乱世の修羅にある現代の貌を浮き彫りにする花田流三国志論。戦争中に書かれた比類なき抵抗の書『復興期の精神』から最後の著作『日本のルネッサンス人』まで首尾一貫、転形期の人間像を描き続けた花田清輝が、三国志に託して今の世界を、さらに歴史の未来を透視する知的興奮に満ちた1冊。
井波律子
60年代末の激動の季節(中略)揺れ動く時間帯のまっただなかで書かれたこの作品は、今、読み返して見ても、時の流れを超えていきいきと読者に語りかけてくる躍動性にみちあふれている。いかにも花田清輝らしく、思いつくままアトランダムに書きすすめているようでありながら、その実、本書は「三国志」世界の開幕から終幕に至るまで、ユニークな問題意識を以て要所要所を掘り下げながら追跡しきっており、みごとというほかない。――<「解説」より>
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