「勝つまで戦う 渡邉美樹の超常思考」既刊・関連作品一覧
いつも戦える立場と時間を確保しないといけない――。私はちょうどいまから四半世紀前、資本金300万円で有限会社を設立し、一軒の居酒屋のオーナーとして会社経営の第一歩を踏み出しました。その後、外食事業にとどまることなく、介護、農業、中食、環境といった多様な分野における事業を創出してきました。ワタミという会社は、この国がこれから行うべき仕事のモデルをつくりつつあると自負しています。新しい出会いが、さらにまた新しい出会いを次々と生み出し、もっと広い分野で、新しい戦場が目の前に現れる予感がしてなりません。おまえはもっともっと挑戦しろという声が聞こえてくるのです。
これまでずっと私は会社で社員たちに、「勝つまで戦え、限界からあと一歩進め。結果がすべてだ」と言ってきました。いま何よりも、私が勝つまで戦えなければいけないのです。そのためには、現在の経営の現場から、一刻も早く自分の身をフリーにしないといけない。自分は「浮いた」位置にいなければならないという強迫観念が、いまの私には強烈にあるのです。そういう考えもあり、私は社長の座を降りました。
いまの時代、私たちの社会全体が非常に大きな転換を否応なく迫られ、曲がり角に立たされています。その空気を肌でひしひしと感じながら、多くの人が自らの人生における道標を見失いかけて、途方に暮れている。そんな状況のように思えます。
この時代を生き抜くために何が必要か? 私はまず、時代や社会の変化に惑わされることなく、みずからの中に不変の「思考の軸」を確立することだと思います。私は決して、時代や社会の変化を見越して、ニーズを先読みして、事業展開を行ったわけではありません。むしろ、時流や時代の見通しとは関係なく自分の頭で徹底的に考え抜き、本当にやりたい仕事をやりたいように形づくってきた。その結果なのです。――「はじめに」より抜粋
●起業から25年、ワタミ常勝の秘密が明かされた! 壮絶に生きて最高に幸せになれる本。
◎目次
序章 どんな時代でも絶対にぶれない「思考の軸」
第1章 政治を変革する思考法 この国の「株主」として参加する
第2章 経営を成功させる思考法 方程式を見つける
第3章 お金とつきあう思考法 全体の幸せのために使う
第4章 仕事で成長する思考法 「