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死なない練習

2010年3月1日に食道がんを宣告され、抗がん剤治療を終えたのち、5月18日に手術。無事成功し、6月8日に退院、その後、順調に回復して現場復帰を果たした著者の、貴重な入院体験記と衝撃スケッチの数々。ガンと正面対決するのではなく、あくまで大阪人的なおおらかさで乗り切った「がんと闘うメンタルタフネス」の真髄を満載。


がんを手なずけ、生き尽くすための三つの呪文とは?
一 「まあ、ええやないか」
ニ 「やってやろうやないの」
三 「なんとかなるわ」

どこかにがんになった時の心構えを気弱なオジサンたちにやさしく話してくれる人はおらんかなと思っていた2010年の春、まさに理想的な人が食道がんの手術をすることを知った。クリネタ編集長・長友啓典その人である。無類の美食家で、お酒好き。とびきりの笑顔で周りの人間をしあわせにしてきた。72歳でありながら爺クサクならず、女にはとてもモテる。広告・出版の第一線で華やかな活躍を続けている超一流アートディレクターであり、イラストレーターである。
「じゃあ、ちょっと留守にするけど、あとはよろしく」
長友啓典は、編集団の心配をよそに5月のゴールデンウィーク後、都内の病院に入院した。そして約40日後、少しは弱気になっているのかと思いきや、たくさんの土産話と衝撃スケッチを持ってシャバに帰って来た。――(吉永淳/クリネタ編集団)

第一章 入院中の自分観察
第二章 学歴より食歴
第三章 飲み食い超人時代
第四章 健やかな身体へ
第五章 入院にビビっている人へ
第六章 教訓
第七章 三つの呪文

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