「逆境が男の「器」を磨く」既刊・関連作品一覧

逆境が男の「器」を磨く

三〇代、四〇代は二四時間、脇目も振らずにデザインとものづくりに取り組んだ。おそらく人の三、四倍は働いていたはずだ。「デザイナーとして世界で勝負したい」と決意を固めてニューヨークに進出。だが、そのころから少しずつおかしくなっていった。ニューヨークで注目されたのはいいが、会社で唯一のデザイナーであり、経営者でもある僕が日本を離れている間に、東京のオフィスはひどい状態になっていた。気づいたら、なんと一五億円の借金を背負っていたのである。身の回りのものを処分して借金返済にあてて、それでも残った数億円を返す日々… 僕の四八歳から五七歳までの九年間は、まさにそういう時間だった。