「デフレの真犯人 ―脱ROE〔株主資本利益率〕革命で甦る日本」既刊・関連作品一覧
低迷し続ける経済。さらなる金融緩和への期待。しかし、政府や日銀が態度を改めるだけでよいなら、日本はとっくにデフレを抜け出し、景気も良くなっているはずだ。決定的なことが見落とされているのである。資本主義の主役である民間企業において、負債コストはゼロ金利政策により確かに低下した。しかし、「株主資本コスト」の上昇が、金融緩和の効果を相殺して余りある、まさに「実質的な金融引き締め」をもたらしているのだ。
「なぜ、日本経済が低迷から抜け出せないのか?」「どうして、デフレが続いているのか?」「日銀はお札をもっと刷れ!」
いくつもの成長戦略が策定され、ゼロ金利政策が続いて久しい。そして、さらなる金融緩和を期待する声は高まる一方だ。しかし、政府や日銀が態度を改めるだけでよいなら、日本はとっくにデフレを抜け出し、景気も良くなっているはずだ。決定的なことが見落とされてきたのである。
資本主義の主役である民間企業において、負債コストはゼロ金利政策により確かに低下した。しかし、企業の資金調達のもうひとつの柱である「株主資本コスト」は、バブル崩壊後、逆に上昇してしまった。金融緩和の効果を相殺して余りある、まさに「実質的な金融引き締め」にあるのが、今の日本の真の姿だ。そのことに日本人はあまりに無頓着すぎる。
「日銀のやる気」だけでは日本は救えない! 日本経済に横たわる「死角」、そして再浮上するために必要なことは何か、日本を代表するトップストラテジストが説く!
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