「チャンドラセカールの「プリンキピア」講義」既刊・関連作品一覧
ノーベル賞物理学者と読む科学史上最高の古典
「待ち望まれた書」
本書は天体物理の泰斗チャンドラセカールが10年近くの歳月をかけて完成し、「この種の著述が今までどうして現れなかったのかと待ち望まれた書である」(堀源一郎、パリティvol.11、No.10)と評されるものの日本語版である。訳文は一般読者のためにかみくだいたものとし、詳しい訳注を付け、さらに「古典力学と天体力学の宝典」であることを考慮して索引を新たに付け加えた。巨人ニュートンをいっそう輝かしめる本といえるだろう。
「わかる」プリンキピア
万有引力の法則を導いたニュートンのプリンキピア(自然哲学の数学的諸原理)は科学の歴史における古典中の古典であるが、それはまた超難解なことでも有名である。本書は、世界的天体物理学者であるチャンドラセカール博士が一般読者に代わってこの難解な古典を読み解いた、「初めて出るプリンキピア注解書」である。博士は、万有引力の法則へとつながる多数の命題の連鎖を「現役の」物理学者として深く洞察し、それらを現代的な手法によって平易に証明してみせた上で、ニュートンの手法と比較する。そうして天才ニュートンの手法が、いかに美しく、明快で、そしてため息の出るような有機的統一性をそなえたものであるかを、まざまざと見せてくれる。われわれは今あらためてニュートンの偉大さに目を見はらざるをえない。
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