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オレンジの呪縛――オランダ代表はなぜ勝てないか?

ピッチ上の攻防を見る眼がガラリと変わる!

90分間の勝負を決めるのは、テクニックや戦術、システムだけに留まらない。なぜオランダだけが、クライフとトータルフットボールを生み出しえたのか――その答えに迫る謎解きが、あなたのサッカー観を根底から覆す。
――ヨーロッパを熱狂させた知的蹴球論、ついに上陸。

ルート・ファン・ニステルローイ絶賛!――「この本には、私たち自身が気づかずにいたオランダの本質が描かれている」


憎々しいまでに美しく、愛らしいほどに脆い男たち。

なぜオランダの選手、監督、協会は、ピッチ外のことで力を使い果たしてしまうのか?
なぜオランダ人は、成功につながらないことが明らかなのに、間違った監督を選ぶのか?
なぜオランダ人は、絶対に蹴らせてはいけない選手にPKを任せるのか?
なぜオランダ代表は、格下相手に気を抜いたプレーをしてしまうのか?
なぜオランダ人は、何も問題が起きないとかえって不安になり、わざわざトラブルを作り出すのか?
そしてなぜオランダ人は、これらの問題について、自ら考えることをしないのか?――


オランダはオランダであるがゆえに、勝つことができない――。

テクニックにあふれる個人と、洗練された戦術・システムを兼ね備える理論上の最強チーム=「オレンジ軍団」が逃してきたタイトルは、ワールドカップ4回(74、78、90、98年)、ユーロ4回(76、92、2000、2008年)にも及ぶ。
イノベーションと内部崩壊を繰り返す、愛すべきフットボーラーたちの謎を、歴史、地理、文化、国民性、建築、芸術、心理など、あらゆる角度から語り尽くす。